【4月16日 AFP】イラクで15日、首都バグダッド(Baghdad)など各地で自動車爆弾攻撃が相次ぎ、少なくとも24人が死亡、210人以上が負傷した。地方議会選挙を20日に控えて、警備が強化されていたところだった。

 攻撃は朝のラッシュアワーの時間帯に起き、バグダッドのほか北部のキルクーク(Kirkuk)やモスル(Mosul)、南部のナシリヤ(Nasiriyah)などで20台の自動車が爆発した。

 犯行声明は出ていないが、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のスンニ派武装勢力が、選挙前に治安を乱すことを目的として活動を活発化させており、これまでに14人の候補者が攻撃などを受けて死亡している。

 今回の地方議会選挙は米軍撤退後初めて行われるもので、イラクの安定化と治安維持能力の試金石になるとみられている。 (c)AFP/Ammar Karim, Salam Faraj