【4月7日 AFP】エジプト各地の都市で6日、抗議集会に参加した人々が警官隊と衝突し、少なくとも計8人が負傷した。

 集会は、2008年4月6日にナイルデルタ(Nile Delta)の都市マハラ(Mahalla)で起きた労働者ストライキに対する警察の取り締まりで死者が出たことを機に反体制グループ「4月6日運動」ができてから5年目となることに合わせて行われた。

 カイロ(Cairo)中心部では、警官隊が最高裁判所の建物の前にいた数百人に向けて催涙ガスを放った。同じ建物には、反体制派の数人に対する捜査を開始した検察当局も入っている。テレビでは装甲車に乗った警官らに石を投げるデモ隊や、路上で燃えるタイヤなどの様子が生中継された。

 同国の中東通信(MENA)によると、カイロと南部のファイユーム(Fayoum)で合わせて少なくとも8人が負傷した。さらに、地中海沿岸のアレクサンドリア(Alexandria)でも、警官隊がデモ隊に向けて催涙ガスを使用した。(c)AFP/Samer al-Atrush