【4月7日 AFP】イラク中部ディヤラ(Diyala)州の州都バクバ(Baquba)で6日、地方議会選挙の候補者が行っていた選挙集会が自爆攻撃を受けた。候補者は無事だったもようだが、当局によると少なくとも25人が死亡、60人以上が負傷した。

 警察官や救急隊員によると、地域小政党「Azimun Ala al-Bina」のスンニ派アラブ人候補、ムタンナ・アフメド・アブドルワヒド(Muthanna Ahmed Abdulwahid)氏とその支持者らが正午ごろ屋外で集会を行っていたところ、何者かが手りゅう弾を投げ込んだ後に自爆犯が自爆した。アブドルワヒド氏は無事だったとみられる。

 英国に本部を置く非政府組織(NGO)イラクボディカウント(Iraq Body Count)によると、同州はイラクにおける暴力多発地帯の1つに挙げられている。昨年同州で暴力により死亡した人は560人で、民間人の死亡率はイラクで最も高い。

 今月20日の地方議会選挙投票日を控えて候補者に対する暴力が急増しており、AFPの集計によるとすでに12人の有力候補者が殺害されている。(c)AFP/Mustafa al-Tuwaijri