【3月26日 AFP】中央アフリカの首都バンギ(Bangui)を制圧した反政府勢力の連合体セレカ(Seleka)の指導者ミシェル・ジョトディア(Michel Djotodia)氏は25日夜、バンギで記者会見し、議会と各政府機関の解散と憲法の停止を宣言するとともに、3年以内に実施する選挙までは自身が「法令により」国を治めると述べた。ジョトディア氏は記者団に「自由かつ信用できる、透明な選挙へ向けた移行期間中、私が法令により治める」と語った。

 24日に発生したこのクーデターでは、南アフリカ兵13人が死亡した。フランソワ・ボジゼ(Francois Bozize)大統領は先週末に国外へ脱出し、25日の時点ではカメルーンにいるが、同国当局によると他の受入国へ渡る予定だという。

 一方、国連安全保障理事会(UN Security Council)は25日、旧宗主国のフランスの要請に基づいた緊急協議を行い、このクーデターを非難。「追加措置」も辞さないと警告したが、具体的な制裁措置には言及しなかった。

 ジョトディア氏は先に、フランスのラジオ局RFIとのインタビューで、2016年に実施するとした選挙に自らが出馬する可能性は排除しないと明言している。(c)AFP/Christian Panika and Hippolyte Marboua