【3月19日 AFP】スウェーデンのシンクタンク、ストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research InstituteSIPRI)が18日発表した報告書によると、中国は2008~12年の兵器輸出量で英国を抜き、世界第5位の兵器輸出国となった。世界の兵器貿易の5%を占め、冷戦以降最も高い順位になっている。

 英国が兵器輸出国の上位5位内に入らなかったのは1950年以来初めて。中国の08~12年の兵器輸出は、03~07年の5年間と比べて162%増加した。うち55%の輸出先は、中国と長く同盟関係にあるパキスタンだった。その他の主な中国兵器輸入国は、ミャンマーやバングラデシュ、ベネズエラなど。

 08~12年の世界の兵器貿易は07年までの5年間より17%増加した。米国とロシアが依然として主要輸出国で、順に市場シェアの30%、26%を占めている。米露の下には、ドイツとフランスが続いている。(c)AFP