【3月19日 AFP】コンゴ紛争での戦争犯罪容疑などで国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)から逮捕状が出ているコンゴ民主共和国(旧ザイール)のボスコ・ヌタガンダ(Bosco Ntaganda)元将軍が、ルワンダの首都キガリ(Kigali)の米国大使館に投降した。米国およびルワンダ政府が18日、明らかにした。

 米国務省のビクトリア・ヌーランド(Victoria Nuland)報道官によると、ヌタガンダ元将軍は18日朝、自ら歩いてキガリの米大使館内に入った。自身の身柄をICCに移送するよう求めているという。

「ターミネーター(Terminator)」の異名を持つヌタガンダ元将軍は、1990年代から2000年代初めまで続いたコンゴ紛争での戦争犯罪およびレイプや殺人、子どもを兵士として招集した人道に対する罪の容疑でICCから逮捕状が出されている。さらに、昨年の反政府武装勢力「M23(3月23日運動)」による資源豊富なコンゴ東部の制圧の首謀者ともみられている。

 ヌタガンダ元将軍の投降に先立つ17日、コンゴ政府は元将軍が隣国ルワンダに逃亡したと発表していた。コンゴ政府と国連(UN)はルワンダについて、M23を陰で操り、武器供給し、指揮していた可能性すらあるとして非難している。(c)AFP/Stephanie Aglietti