【12月24日 AFP】アフガニスタンで米海軍の特殊部隊「シールズ(SEALs)」指揮官が自殺とみられる死を遂げたことについて米海軍が調査を進めていると米CNNが23日に報じた。

 国防総省によると死亡したのはジョブ・プライス(Job Price)中佐(42)。米ペンシルベニア(Pennsylvania)州ポッツタウン(Pottstown)出身のプライス中佐はアフガニスタンのウルズガン(Uruzgan)州で安定化作戦の支援任務にあたっていたところ、非戦闘関連の負傷を負い、22日に死亡したという。国防総省によるとプライス中佐は米バージニア(Virginia)州バージニアビーチ(Virginia Beach)の米海軍特殊戦コマンドに配属されていた。

 米CNNや米NBC Newsは、プライス中佐は8つあるチームのひとつ、SEALチーム4(SEAL Team 4)を指揮していたと報じている。

 この件を直接知る米軍関係者はCNNに、遺族にはプライス中佐は自殺したとみられ調査中だと伝えられたという。この米軍関係者によるとプライス中佐の遺体の1か所から銃弾によるとみられる傷が見つかったが、プライス中佐が軍関係の捜査や何らかのトラブルに巻き込まれていた様子は今のところないという。

 プライス中佐は武装勢力の活動が非常に活発なウルズガン州で対テロ作戦を実施する20人を超える特殊部隊員とサポートスタッフを指揮していたとCNNは伝えている。

 米海軍の特殊作戦部隊SEALチーム6(SEAL Team 6)は、2001年9月11日の米同時多発テロの首謀者とされる国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者だったウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の捜索と殺害で有名になった。(c)AFP