【12月11日 AFP】西アフリカのマリで11日、シェイク・モディボ・ディアラ(Cheick Modibo Diarra)暫定政府首相が、3月のクーデターを主導したアマドゥ・サノゴ(Amadou Sanogo)大尉の指令を受けた軍兵士に自宅で拘束され、数時間後に辞任を表明した。

 ディアラ暫定首相は国営放送ORTMで短い声明を発表。「私、シェイク・モディボ・ディアラは政権とともに辞任する」と述べた。辞任の理由については明らかにしていない。

 マリは、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とつながりを持つイスラム武装集団が北部を掌握しており、実質的に国が二分された状態だったが、首相辞任でいっそうの混乱に陥ることになる。

 辞任発表の数時間前、首相の側近は、首都バマコ(Bamako)郊外のカチ(Kati)兵舎から来た軍兵士およそ20人に首相が拘束されたと語っていた。カチ兵舎は前のクーデターの際に拠点となった場所。「兵士らは首相を拘束するためにサノゴ大尉に派遣されたと言った」と同側近は語っていた。(c)AFP