【11月19日 AFP】イスラエルは18日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への空爆を始めた14日以降、自国のウェブサイトが大規模なサイバー攻撃を受けていると明らかにした。

 ユバル・シュタイニッツ(Yuval Steinitz)財務相は記者会見で、イスラエルはサイバー攻撃という「第2戦線」でも応戦中だと語った。ガザ空爆の開始からこれまでに、政府のウェブサイトを対象とする4400万回のサイバー攻撃を阻止したが、1回についてはウェブサイトが6~7分ダウンする被害があったという。

 ハッカーの国際的なネットワーク「アノニマス(Anonymous)」はシュタイニッツ財務相の記者会見の前日の17日、イスラエルによるガザ攻撃に抗議してイスラエルの政府機関や主要銀行の1つバンク・オブ・エルサレム(Bank of Jerusalem)のウェブサイトを対象に700件あまりのサイバー攻撃を行ったと認めるとともに、イスラエルがガザのインターネットへのアクセス遮断を示唆したことへの抗議として、同国外務省のウェブサイトを一時的にアクセス不能に追い込んだと発表した。

 またイスラエルとパレスチナ双方は、過去4年で最悪となる両者間の衝突の中、ソーシャルメディアを利用して世論を味方につけようとしている。(c)AFP/Dmitry Zaks