【11月15日 AFP】イスラエル軍は14日、イスラム原理主義組織ハマス（Hamas）が実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区（Gaza Strip）を空爆し、ハマス軍事部門の幹部、アハマド・ジャバリ(Ahmed Jaabari)司令官を殺害した。

　イスラエル側は、ガザ市（Gaza City）で車に乗ったジャバリ司令官を標的にしたことを認めた上で、これは武装組織を狙った軍事攻撃の序章にすぎないと明言した。

　イスラエル軍はツイッター（Twitter）の公式アカウントで、「あらゆる選択肢の準備が整っている。必要な場合、イスラエル国防軍（Israel Defense Forces、IDF）はガザで地上作戦に乗り出す用意がある」と警告した。一連の攻撃は、イスラエルが2013年1月に総選挙を控えていることが背景にある。

　ハマスの保健省報道官によると、イスラエル軍はジャバリ司令官と護衛を殺害した後、20か所以上に空爆を加えた。これにより子ども2人を含む5人が死亡、少なくとも45人が負傷したという。 (c)AFP/Mai Yaghi and Sakher Abu El Oun