【11月12日 AFP】シリアの反体制派は11日、カタールの首都ドーハ(Doha)で開いていた会合でバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領と戦う統一組織、シリア国民連合(National Coalition of Forces of the Syrian Revolution)を発足させることで合意した。

 シリア国民連合の代表に選出されたアフマド・モアズ・ハティブ(Ahmad Moaz al-Khatib)師と、反体制派組織シリア国民評議会(Syrian National CouncilSNC)の代表に最近選出されたジョルジュ・サブラ(George Sabra)氏が、カタールのハマド・ビン・ジャシム・ビン・ジャブル・サーニ(Hamad bin Jassem bin Jabr al-Thani)首相が主催した式典で合意文書に署名した。

 4日間におよんだマラソン協議を経てまとめられた合意文書では、シリア国民連合は反体制各派に門戸を開いて現体制打倒を目標に反体制武装勢力の結集を図り、国際的に承認された暫定政権を樹立すると定められている。

 ハティブ師は首都ダマスカス(Damascus)出身の穏健な聖職者で、2011年と2012年に反体制蜂起を支援したとして逮捕されたことがあり、3か月前にシリアを出国していた。ハティブ師は、どの政治組織にも属さず、ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)などのイスラム政党との関係もないとみられている。(c)AFP