【7月26日 AFP】民族抗争が続くインド北東部アッサム(Assam)州で25日、警察当局が水田や沿道から12人の遺体を収容した。4日間にわたる衝突の死者は38人に上った。

 ボド(Bodo)族とイスラム教徒の入植者との抗争は20日から激しさを増しており、暴徒により多数の家屋が放火された。これまでに少なくとも住民17万人が避難キャンプや政府の施設、学校などへの避難を余儀なくされた。ボド族とイスラム教徒は長年、土地の所有権をめぐり対立している。

 事態鎮静化のため軍の増援が要請された。タルン・ゴゴイ(Tarun Gogoi)アッサム州首相はAFPに「12人全員が昨夜の衝突で殺害されたようだ。事態は緊迫している」と話し、軍、警察と民兵組織が大規模に動員されたと説明した。同州は、ブータン、バングラデシュと国境を接する。主要産業は石油と紅茶。(c)AFP/Zarir Hussain