【6月19日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派ボコ・ハラム(Boko Haram、「西洋の教育は罪」の意)は18日、同国カドゥナ(Kaduna)州で17日に3か所のキリスト教教会で起きた自爆攻撃事件の犯行声明を出した。イスラム教徒に残虐行為を行ったキリスト教徒への報復だとしている。

 17日の事件では州都カドゥナの1か所、近隣の都市ザリア(Zaria)の2か所の教会が襲われ、16人が死亡した。事件後に山刀などを持った群集が通りに出て、少なくとも3か所のイスラム教のモスクやガソリンスタンド、車などが放火された。

 この報復で死傷者が増え、警察によるとこれまでに教会襲撃の犠牲者を含めて52人の遺体が確認され、150人以上が負傷したという。

 事態を受けてカドゥナ州全域で24時間の外出禁止令が出された。ナイジェリアではここ数か月、毎週のようにキリスト教の教会が襲撃される事件が起きている。(c)AFP/Victor Ulasi

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