【6月7日 AFP】シリア中部で6日、同国のバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領派の部隊が女性と子供多数を含む約100人を殺害したと、シリア反体制派のシリア国民評議会(Syrian National CouncilSNC)のスポークスマンがAFPに語った。

 シリア国民評議会のスポークスマン、モハメド・セルミニ(Mohammed Sermini)氏は、シリア中部ハマ(Hama)州クベイル(Al-Kubeir)村で「女性20人と子供20人を含む100人が殺害された」と語り、アサド政権がこの「虐殺」の背後にいるとして政権を非難した。

 別の複数の反体制活動家やシリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)も同じ地域で「虐殺」があったという情報を伝えている。シリア人権監視団は、政府軍が砲撃した後、政府系民兵組織シャビハ(Shabiha)がある農場で銃とナイフを使って「新たな虐殺」を行ったと発表し、暫定的な死亡者数として87人という数字を出している。

 シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表はAFPに、「女性と子供を含む数十人が死亡したのは確実だ」と述べた。

 シリア国民評議会とシリア人権監視団はいずれも、国連(UN)の停戦監視団に調査のため至急現場に向かうよう求めている。(c)AFP