【5月28日 AFP】国連安全保障理事会(UN Security Council)は27日、シリア中部ホムス(Homs)県ホウラ(Houla)で25~26日に多数が死亡する「虐殺」があったことを受けて緊急非公式会合を開いた。

 この中で国連のシリア停戦監視団長のノルウェーのロバート・ムード(Robert Mood)少将は、死者は108人、負傷者は300人に上ったという最新の死傷者数を報告した。

 国際社会では怒りと非難の声が上がっているが、シリア政府はシリア軍に責任はないという姿勢を崩していない。シリアの友好国であるロシアのイゴール・パンキン(Igor Pankin)国連副大使も27日、国連で報道陣に対し、シリア政府がこの虐殺に責任があるのかは疑いが残ると述べた。

 国連とアラブ連盟(Arab League)のシリア特使、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長は28日、シリアの首都ダマスカス(Damascus)に入る予定になっている。(c)AFP/Tim Witcher

【関連記事】シリア政府軍が中部の町を砲撃、子ども25人含む90人死亡 NGO報告