【3月30日 AFP】バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権による反体制派の弾圧が続くシリアでは、30日も各地で激しい戦闘が続いている。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、反体制派の主要拠点となっているホムス(Homs)や周辺地域は同日、政府軍による大規模な砲撃を受けている。

 一方、首都のあるダマスカス(Damascus)県のハラスタ(Harasta)やイルビン(Irbin)では、反体制派が携行式ロケット弾を発射したのをきっかけに夜明け前から政府軍と反体制派との戦闘が始まった。

 反体制運動を組織する「地域調整委員会(Local Coordination CommitteeLCC)」によると、中部ハマ(Hama)や東部デリゾール(Deir Ezzor)でも激しい戦闘が報告されている。

 インターネット上で反体制運動を展開する「シリア革命2011(Syrian Revolution 2011)」は、アラブ連盟(Arab League)の首脳会議がアサド大統領に反体制派との対話を促すに終わり、反体制派を「見捨てた」ことに抗議し、街頭に出てデモを行うよう人々に呼びかけている。(c)AFP