【3月16日 AFP】シリアで本格的な反体制行動が始まってから1年となる15日、シリア各地でバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領支持者の大規模な集会が行われた。

 国営テレビは首都ダマスカス(Damascus)、北部のアレッポ(Aleppo)、地中海に面した港湾都市ラタキア(Latakia)、南部のスウェイダ(Suweida)、北東部のハサカ(Hasaka)の広場でシリア国旗やアサド大統領の肖像を掲げる群集の姿を放送した。これらの都市はいずれも、政府軍の反体制派弾圧作戦の影響をあまり受けていない。

 一方、アレッポやダマスカス郊外では反体制デモも行われたが、治安部隊によって解散させられた。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)は、反体制派の拠点となっている北西部のイドリブ(Idlib)郊外で、激しく損傷した23人の遺体が遺棄されているのが見つかったと発表した。いずれも目隠しをして手錠をかけられた上で、銃で撃たれていた。前週末にはホムス(Homs)で「虐殺」された女性や子ども47人の遺体が見つかったばかりだった。

 シリア人権監視団は15日もシリア各地で少なくとも16人が死亡し、これまでの1年間に民間人6645人、兵士ら1997人、反体制派471人の計9113人が死亡したとしている。(c)AFP