【1月22日 AFP】ナイジェリア北部、同国第2の都市カノ(Kano)で20日夜、治安当局を標的にした連続爆弾攻撃と銃撃戦があり、これまでに少なくとも162人が死亡した。遺体安置所当局者が21日、述べた。

 複数の警察署や入国管理当局施設、住宅などが攻撃の標的となった。警察本部では自動車爆弾が爆発し、地元警察署では自爆攻撃が発生。警察の秘密施設なども襲撃を受け、市内では爆発音が約20回聞こえた。

 攻撃発生後、カノには外出禁止令が出された。カノはイスラム教徒が多数を占める都市。

 ナイジェリア北部の大手紙によると、イスラム過激派ボコ・ハラム(Boko Haram)の広報担当者とされる人物が犯行声明を出し、当局が拘束した同過激派メンバーを釈放しなかったことに対する報復だと述べた。

 市の遺体安置所の当局者は匿名を条件に「現在遺体安置所には162人の遺体がある。今もなお遺体が持ち込まれているので、死者数は変わる可能性がある」と語った。

 また、赤十字(Red Cross)関係者は121人の死亡を確認したと述べている。AFP記者は市遺体安置所で80人の遺体を確認したと述べ、それ以外にも人数を数えることが困難な遺体が多数あったと述べた。当局は正式な死者数を発表していない。(c)AFP/Aminu Abubakar