【9月23日 AFP】リビアの反カダフィ勢力の連合体「国民評議会(National Transitional CouncilNTC)」は22日までに、カダフィ派の拠点となっていた南部最大の砂漠都市サブハ(Sabha)など、アルジャフラ(Al-Jufra)オアシスの3都市全てを制圧したと発表した。

 砂漠地域のオアシス都市の全拠点を失ったことで、残るカダフィ派の拠点はムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の出身地の地中海沿岸都市シルト(Sirte)と西部バニワリド(Bani Walid)の2か所となり、南方の国境に通じる退路も事実上断たれた。NTCによると、カダフィ派の主要人物数人がサブハから隣国ニジェールに逃亡したという。

 一方、シルト東部でカダフィ派と激しい戦闘を展開していたNTC部隊の司令官は、弾薬不足のため、シルトへの攻撃を少なくとも1週間停止したことを明らかにした。

 また、隣国チュニジア政府は22日、首都チュニス(Tunis)で21日にカダフィ派政権の首相だったバグダディ・アリ・マハムーディ(Baghdadi al-Mahmudi)氏の身柄を拘束したと発表した。マハムーディ氏は不法入国の罪で禁固6月の刑が言い渡され、直ちに収監されたという。(c)AFP