【6月17日 AFP】ナイジェリアの首都アブジャ(Abuja)で16日、警察本部を狙った自爆攻撃があり、警官1人を含む2人が死亡した。イスラム過激派の犯行とみられるが、同国ではこれまで自爆攻撃が起きたことはなかった。

 警察によると、自爆犯は警察本部の駐車場に車で乗り付け、警官が車内を調べようとしたところ爆弾を爆発させたという。当局者や目撃者によると、この爆発で車30台以上が破壊された。現場の警察本部は、大統領府と1キロも離れていない。

 これまでのところ犯行声明は出ていないが、警察ではイスラム過激派ボコ・ハラム(Boko Haram、西洋の教育は罪の意)の犯行とみている。ボコ・ハラムは15日、攻撃を激化させると表明していた。治安問題の専門家によれば、イスラム過激派による自爆攻撃は、ナイジェリアではこれが初となる。

 アフリカ最大の人口1億5000万人を抱えるナイジェリアでは近年、イスラム過激派の脅威が拡大している。(c)AFP/Ola Awoniyi

【動画】自爆攻撃直後の現場(YouTube/AFPBB News公式チャンネル)