【5月10日 AFP】リビアの首都トリポリ(Tripoli)で10日未明、集中的な空爆が行われた。トリポリへの空爆はこれまで、一度に2、3回が普通だったが、今回は約3時間の間に8回の空爆が行われた。

 市民の目撃情報によると、9日夜には、戦闘機の低空飛行のあと国営メディアの建物のそばで2回の爆発音があり、煙が立ちのぼった。

 政府が行った現地視察のガイドによると、少なくとも1発が、さまざまな市民団体が入っているビルに命中した。このビルは前月30日にも空爆されていた。 

 9日の空爆による死傷者の有無は不明だ。

 空爆前、北大西洋条約機構(NATO)のアナス・フォー・ラスムセン(Anders Fogh Rasmussen)事務総長は、「カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐に残された時間はない。大佐は、自分と政権の未来がないことを早急に理解すべきだ」と話していた。(c)AFP

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