【4月20日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)軍は18日夜、リビアの首都トリポリ(Tripoli)近郊にある最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の軍司令部などに空爆を加えた。NATOが19日発表した。

 NATOの声明によると、多国籍軍は18日夜、カダフィ政権の指揮統制拠点に対し、計画的かつ多角的な攻撃を仕掛けた。

 空爆の対象には、市民への攻撃を指揮するのに使用される通信施設のほか、トリポリの南10キロに位置する部隊の司令部も含まれた。NATOは同部隊について、「リビア市民に対する軍事行動を指揮している」と指摘した。

 また、リビアの国営ジャマヒリヤ通信(JANA)が19日伝えたところによると、NATO軍は同日、トリポリのほか、カダフィ大佐の出身地シルト(Sirte)やトリポリの南にあるアジジヤ(Aziziyah)などにも空爆を加えた。

 カダフィ政権幹部はこれらの攻撃について、「一帯における大量殺りくの準備を行っている反体制派の要請を受けて」行われたものだと非難した。(c)AFP

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