【4月13日 AFP】アフガニスタン南部ヘルマンド(Helmand)州で前週、米軍の無人機による攻撃に巻き込まれて23歳と26歳の米兵2人が死亡した。米国防総省が11日、明らかにした。誤爆とみられる。

 泥沼化したヘルマンド州における戦闘の混乱に端を発したものとみられ、軍は誤爆が起きた経緯について捜査を開始した。

 通常、米軍の戦闘機や軍用ヘリコプターは、武装勢力の攻撃にさらされる駐留軍を空から支援する目的で投入される。一方、無人機は旧支配勢力タリバン(Taliban)などの武装勢力の兵士を追跡して攻撃する。

 事件を最初に報じた米テレビNBCによると、死亡した2人は、数年にわたって激しい戦闘が続く同州サンギン(Sangin)近郊に展開する海兵隊へ、補強要員として召集されたという。

 NBCは、サンギン近郊で無人機から送信される赤外線映像を見ていた海兵隊が、動いている味方を武装勢力と勘違いしたのではないかと報じている。

 米無人機による誤爆で米兵が死亡した例は今回が初めてだが、米無人機に関しては、相次ぐ民間人の犠牲が問題となっている。2月にも、米無人機が民間人の車列をタリバン部隊と間違えて攻撃し、子どもを含む23人が死亡している。(c)AFP