【3月14日 AFP】最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の政府軍と反体制派が戦闘状態に陥っているリビアで13日、カダフィ軍が激しい空爆などで巻き返しをはかっており、反体制派から主要都市ブレガ(Brega)を奪回した。反体制派軍が掌握している主要都市ベンガジ(Benghazi)に進軍している。

 カダフィ軍のミラード・フセイン(Milad Hussein)報道官は、首都トリポリ(Tripoli)で記者会見し、「わが軍の攻撃により、ザウィヤ(Zawiyah)、ウカイラ(Uqayla)、ラスラヌフ(Ras Lanuf)、ブレガをテロリストの手から奪回した」と発表。同軍は「リビアから反乱者を一掃すべく進軍を続けている」と語った。

 一方、反体制派軍の一部を指揮する元内相も、ベンガジを死守すると宣言したが、寄せ集めの軍である反体制派は沿岸主要都市を掌握したものの、ここ一週間はカダフィ軍の激しい巻き返し攻撃にさらされ劣勢を強いられている。

 ブレガ陥落に伴い、反体制派軍は東方のアジュダビヤ(Ajdabiya)に逃れている。アジュダビヤは反体制派が事実上の首都としているベンガジから170キロの地点にある。(c)AFP/Tahar Majdoub