【3月8日 AFP】英国とフランスが、リビア上空の飛行禁止空域を設定する決議案を今週にも国連安全保障理事会(UN Security Council)に提出する意向であることが7日明らかになった。
 
 ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)政権側が反体制勢力への武力弾圧を強めるなか、来たる安保理では、リビアへの軍事行動の可否をめぐり激しい議論が戦わされることが予想されている。

 ある国連駐在の外交官はAFPに対し、「今や切迫感が漂っている。今週、リビアに関して何かが起こるはずだ」と述べ、英仏が決議案を作成中であることを明らかにした。

 国連英代表部駐在の外交官も、「安保理に提出する文書を準備中だ。今週にも提出できるだろう」と述べた。ウィリアム・ヘイグ(William Hague)英外相は、(決議案への)反対が予想されるため、飛行禁止空域の設定には「明確な法的根拠」がなければならないと発言している。

 カダフィ政権側の空爆を阻止するための飛行禁止空域の設定について、英仏は西側諸国の中で最も前向きだ。一方、米国は「実現可能性を検討中」と述べるにとどめている。(c)AFP/Pierre-Antoine Donnet

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