【2月19日 AFP】米ニューヨークに拠点を置く国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights WatchHRW)は19日、リビアの反体制デモに対する治安部隊の弾圧で死亡したデモの参加者は、3日間で少なくとも84人に上ると発表した。リビアの病院や目撃者などへの電話インタビューから同団体が集計した。

 HRWによると、リビアでは「怒りの日」と称してデモが呼び掛けられた17日、各地で平和的なデモに対し、治安部隊が強制排除に乗り出し、第2の都市ベンガジ(Benghazi)で20人、バイダ(Baida)で23人、アジュダービヤー(Ajdabiya)で3人、デルナ(Derna)で3人が死亡した。

 これを受け翌18日には上の4都市やザウヤ(Zawiya)で、各数千人規模のデモが行われた。病院筋がHRWに明かした情報では同日、ベンガジではさらに35人が死亡し、大半が治安部隊が発砲した実弾の犠牲者だと言う。(c)AFP

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