【2月19日 AFP】バーレーンの首都マナマ(Manama)で18日、治安部隊が反政府デモ隊を銃撃し、野党議員によると最大で55人が負傷した。17日の警官隊によるデモ隊の強制排除で死者が出たことを受け、軍は治安を回復するために「強硬措置」をとると宣言していた。

 治安部隊は、デモの中心地となっている真珠広場(Pearl Square)に向かうデモ隊に向けて発砲した。

 イスラム教シーア派(Shiite)の野党議員、アブドル・ジャリル・カリル・イブラヒム(Abdel Jalil Khalil Ibrahim)氏は、AFPの取材に「合計で55人が負傷した。重傷者もおり、サルマニヤ病院に搬送された」と語った。うち1人は、頭を撃たれ臨床死が確認されているという。

 一方、国営テレビは、7人の軽傷者が出ただけで、大半がすでに治療を受けて退院したと報じている。また、当初は警官隊が銃撃したとの目撃情報もあったが、野党議員のアリ・アスワド(Ali al-Aswad)氏は、軍が発砲したと非難している。(c)AFP/Taieb Mahjoub