【2月9日 AFP】ホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)大統領の退陣を求めるデモが続くエジプトで8日、首都カイロ(Cairo)をはじめとする国内各地での参加者がデモ開始以来最大規模となった。

 カイロのタハリール広場(Tahrir Square)でのデモには、米インターネット検索大手グーグル(Google)の幹部ワエル・ゴニム(Wael Ghoneim)氏も参加した。同氏はフェースブック(Facebook)のサイトを通じて反体制派に結束を呼びかけ、初回となる前月25日のデモの実現に深く関わった人物。その後12日間にわたり拘束されたあと、7日に解放され、デモに合流した。

 群衆はゴニム氏を取り囲み、われわれの英雄だと称賛。同氏が「わたしは英雄ではない。英雄はこの広場に残ってデモを続けているあなた方だ」と叫ぶと、デモ隊は拍手喝采(かっさい)し、涙を流す人も見られた。

 デモ隊は、デモの動員に不可欠なツールとなったフェースブックやツイッター(Twitter)に敬意を表し、両サイトのロゴマークなどを掲げていた。(c)AFP/Sara Hussein

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