【12月4日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が3日夜、アフガニスタンを電撃訪問した。米外交公電漏えいで同国のハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領との間に摩擦が生じる中での訪問となった。

 アフガニスタンの首都カブール(Kabul)郊外にあるバグラム(Bagram)米空軍基地を訪問したオバマ大統領は、米軍兵士らを前に、同国旧支配勢力タリバン(Taliban)との戦いに勝利しつつあると演説。しかし、「困難な日々が続くだろう」と付け加えた。

 今回の訪問ではカルザイ大統領との会談も予定されていたが、悪天候でヘリコプターが飛べず、15分の電話会談に変更された。

■「勝利しつつある」ものの「困難続く」

 オバマ氏のバクラブ空軍基地訪問は大統領就任後2度目。基地では兵士3800人がオバマ氏を大歓迎した。

 オバマ氏は「君たちは目的を達しつつある。作戦は成功するだろう」と語りかけ、「かつてわれわれはタリバンの勢いを止めようと決めた。君たちはまさにそれを実行しているのだ」と述べた。

 また、武装勢力との戦いでは「困難な日々が待ち受けているだろう」と演説。軍病院で米兵5人に名誉負傷章のパープル・ハート(Purple Heart)勲章を授与したエピソードを語る際には、胸が詰まって言葉が出ない様子を見せた。(c)AFP/Jim Watson