【11月24日 AFP】北朝鮮が韓国の延坪(Yeonpyeong)島を砲撃し韓国側に死傷者が出ているなか、米韓両国は24日、黄海(Yellow Sea)で海軍合同演習を予定通り実施すると発表した。

 在韓米軍によると、合同軍事演習は28日から12月1日までの4日間、黄海沖で米軍の空母も参加して行われる。在韓米軍は、軍事演習は北朝鮮による「いわれのない砲撃」が起きる以前から計画されていたと説明する一方で、抑止力として地域の安定に貢献する米軍の存在感を示す機会になるとしている。

 朝鮮戦争以来、北朝鮮が初めて韓国の非軍事地域を砲撃した今回の砲撃を受け、中国に北朝鮮の行動を抑えるよう求める圧力も高まるなか、米国は韓国と緊密に連携する姿勢を示している。

 一方、韓国政府は、北朝鮮の砲撃を無防備な市民に対する「非人道的な残虐行為」と非難し、確約していた北朝鮮への水害支援を停止すると発表した。韓国は朝鮮戦争による離散家族の再会に関する南北赤十字会談の無期限延期も発表している。(c)AFP/Park Chan-Kyong