【10月31日 AFP】イエメンから米シカゴ(Chicago)のユダヤ教礼拝堂宛てに送られた爆発物入り小包2つが見つかった事件に関連してイエメンの国防省は30日、この小包を発送した容疑でサヌア大学(Sanaa University)の医学生の女を逮捕したと発表した。

 イエメンの治安当局者によると、逮捕当時、女は同国の首都サヌア郊外の住宅に母親と一緒にいた。逮捕された女の父親はイエメン東部のハドラマウト(Hadramawt)州の企業に勤める石油関係の技術者だという。逮捕された女の携帯電話番号が小包の伝票に書かれていたことから逮捕につながったとしている。

 これに先立ち、イエメンのアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領は、「この若い女が貨物会社2社から問題の小包を発送したとの情報が治安当局に入り、この女がいた家を治安部隊が包囲した」と語っていた。

 不審物は29日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)と英イーストミッドランズ(East Midlands)空港で、それぞれを経由地とする貨物機から発見され、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)との関連が疑われている。(c)AFP

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