【10月28日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は27日、ワシントンD.C.(Washington DC)近郊の複数の地下鉄駅を狙った爆破計画に関与したとして、パキスタン系米国人ファルーク・アハメド(Farooque Ahmed)容疑者(34)を逮捕した。

 司法省によるとアハメド容疑者は、国防総省(Pentagon)やアーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)の最寄り駅などD.C.近郊の複数の駅を4月から下見し、写真やビデオを撮影するなどしていたとされる。攻撃計画は来年実行に移される予定だったという。

 また同容疑者は過去6か月間に、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と関連があるとみられる人物に何度も接触し、「できるだけ多くの軍関係者を殺害したい」として、爆弾を仕掛けるべき場所の情報を提供するなどしていたという。

 デービッド・クリス(David Kris)司法次官補は、「法執行機関の連携と情報収集活動により、計画を阻止することができた」と話した。

 アハメド容疑者はパキスタン生まれで、米国籍を取得している。テロ組織を物質的に支援した罪、テロ計画のために情報を収集した罪、爆弾攻撃と大量殺人の計画を支援した罪など、罪状がすべて有罪になれば量刑は最大で禁固50年に相当する。(c)AFP/Karin Zeitvogel