【9月23日 AFP】イスラエルが占領する東エルサレム(Jerusalem)で22日、パレスチナ人がユダヤ人入植者の警備員に撃たれて死亡する事件があり、パレスチナ人とイスラエル警官隊の衝突に発展した。

 イスラエル警察によると、東エルサレム・シルワン(Silwan)地区を車で通行中の警備員に向けて、アラブ人住民らが投石を行い、車の行く手をふさいだ。警察関係者は、「警備員は身の危険を感じたために発砲した」と語った。目撃者によると、発砲でほかにパレスチナ人2人が負傷したという。

 その後、付近の人びとが投石で抗議を始め、警官隊と衝突。パレスチナ人らが車3両に放火し、警官隊がゴム弾と催涙弾を発砲する事態に発展した。衝突で住民数人が負傷したという。

 また、警官らが、投石する若者を追ってユダヤ教とイスラム教の聖地である「アルアクサ・モスク(Al-Aqsa mosque)」の敷地内に入る出来事も起きた。アルアクサ・モスクは、イスラム教でメッカ(Mecca)、メディナ(Medina)に次ぐ3番目の聖地。警官らは、モスクの建物内部には立ち入らなかったという。

 ニューヨークでは9月に始まったイスラエルとパレスチナの直接和平交渉で、イスラエルの一部入植凍結期限が間もなく切れることを受けて、妥協案の模索が続いている。(c)AFP/Majeda El Batsh