【8月23日 AFP】長距離の高速飛行が可能なイラン国産の小型無人爆撃機「カラル(Karar)」の完成式が22日、首都テヘラン(Tehran)のマレク・アシュタル(Malek Ashtar)大学で行われた。国営テレビでは、出席したマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が、青い布が取り払われて迷彩色の「カラル」が全貌を現すと拍手する様子や、飛行するカラルの映像が放映された。

 アフマディネジャド大統領は、「この爆撃機は敵に死の到来を告げる以前に、人間の救済と尊厳に関するメッセンジャーだ」と演説した。

 カラルはペルシャ語で「攻撃者」を意味する。ファルス(Fars)通信はアハマド・バヒディ(Ahmad Vahidi)国防軍需相の話として、カラルの航続距離は1000キロと説明した。また、国営テレビはステルス巡航ミサイル4本を搭載・発射でき、115キロの爆弾を2個搭載できると報じている。

 式典当日は、年に一度の防衛産業デー(Defence Industry Day)で、2日前には国産の地対地ミサイルの発射実験が行なわれたばかり。今週は、イラン政府が達成事項を発表する「政府ウィーク」に当たっている。(c)AFP/Farhad Pouladi