【8月19日 AFP】米メディアは18日、イラク駐留米軍の最後の戦闘部隊がイラクから撤収を開始して隣国クウェートに入ったと報じた。

 故サダム・フセイン(Saddam Hussein)政権打倒を掲げて米軍がイラクに進攻してからほぼ7年半。米政府が掃討作戦完了を宣言する今月31日を境に、駐留米軍の任務はイラク軍・治安部隊への助言、訓練へ完全に移行し、駐留規模は5万人になる。

 両国の安全保障協定は、駐留米軍の完全撤退を来年末と定めている。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、撤退は予定通りに進められており、スケジュールに変更はないと言明している。

 ただ、前週バグダッド(Baghdad)の国防省での会議に出席したあるイラク軍幹部は、AFPに対し、「米軍は向こう10年間は必要とされるかもしれない」との見方を示している。(c)AFP