【8月4日 AFP】商船三井(Mitsui OSK Lines)が運航する大型原油タンカー「M. Star」が7月28日、中東のホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を航行中に船体後部に損傷を受けた問題で、米民間情報機関サイト・インテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)は3日、イスラム武装勢力「アブドラ・アッザム旅団(Brigades of Abdullah Azzam)」がウェブサイトに犯行声明を出したと発表した。

 アブドラ・アッザム旅団は、1993年の米ニューヨーク(New York)の世界貿易センター(World Trade Center)爆破事件に関与したとして終身刑の判決を受けたイスラム原理主義組織の精神的指導者で、「盲目のシェイク」とも呼ばれるエジプト人、オマル・アブドゥル・ラーマン(Omar Abdul Rahman)服役囚の名の下に、「イスラム教徒の土地から資源収奪を強めるばかりの不信心な世界秩序を弱める」ため、タンカーに男性自爆犯1人を送ったとしている。

 この件については米英の海軍当局も加わって調査が行われていた。商船三井は7月29日に記者会見を開き、タンカーの破損は強力な波によるものという一部の報道を否定していた。(c)AFP