【7月13日 AFP】イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への支援船を急襲し、トルコ人活動家ら9人が死亡した事件について、イスラエル軍の内部調査委員会は12日、上層部レベルでの誤りはあったとしながらも、実弾の使用は正当化されるとする調査結果を発表した。

 調査を指揮したギオラ・エイランド(Giora Eiland)退役少将はテルアビブ(Tel Aviv)で調査結果について、「上層部レベルのものも含む、さまざまな判断が下される中で誤りがあり、われわれが望まない結果に至った」「調査では、情報活動と意思決定過程の双方でプロとしての誤りがあったことが判明した」と語った。

 一方、150ページにもわたる報告書では、実弾の使用は「正当だった」とされているほか、フェリーに乗船した兵士たちは「非常にプロフェッショナルで、勇気ある行動」をとったと結論付けられている。

 調査委員会は、急襲事件が発生した1週間後の前月7日に調査を開始した。この事件では、イスラエル軍が活動家ら600人以上が乗船するフェリーを急襲し、米国籍の1人を含む9人のトルコ人が死亡し、イスラエル軍特殊部隊員を含む数十人が負傷した。(c)AFP/Patrick Moser