【7月2日 AFP】(一部更新)アフガニスタン北部のクンドゥズ(Kunduz)で2日未明、米国際開発局(US Agency for International DevelopmentUSAID)と契約して活動している米開発コンサルタント会社「ディベロップメント・オルタナティブズ(Development Alternatives IncDAI)」の事務所が武装集団に襲撃され、外国人2人を含む4人が死亡した。

 北大西洋条約機構(NATO)は、このほかに外国人7人が負傷したと発表した。匿名の米大使館関係者によると死亡した外国人のうち1人はドイツ人警備員であることが確認されたが、もう1人の国籍は分かっていない。

 クンドゥズ州の知事によると、武装集団の1人が建物入口で自爆し、続いて2人目が建物内部で自爆した。別の2人は自爆する前に治安部隊に射殺されたが、残る2人が建物内部に立てこもって抵抗を続けたという。また現地の警察幹部は、アフガニスタン人の警備員と警察官の2人が死亡し、民間人と警察官合わせて約20人が負傷したと述べた。

 戦闘は約7時間続き、午前11時(日本時間同日午後3時30分)ごろに終わった。建物の内部で抵抗した2人は殺害され、警官隊が建物に入った。NATOとアフガン軍が包囲したこの建物からは黒い煙が上がった。

 同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)のザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)広報担当がAFPに対し電話で犯行を認めた。6人の自爆犯が襲撃を実行し、襲撃時には建物内に治安要員は別にして52人の外国人がいたとしている。

 DAIはUSAIDと契約を結んで業務を行う、いわゆる「実施パートナー(Implementing Partner)」で、4か月前からクンドゥズで業務を行っていたとみられる。30年の戦争を経て国家の再建を目指すアフガニスタンでは、各国から巨額の援助資金が流れ込むなか実施パートナーが存在感を強めている。(c)AFP/Gul Rahim