【6月30日 AFP】アフガニスタン・カブール(Kabul)中心部の米大使館近くで29日、国連(UN)職員が乗った車が銃撃され、この職員は死亡した。現在、国連が捜査しているという。

 アフガニスタンでは、同国に駐留する北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganisationNATO)主導の国際治安支援部隊(International Security Assistance ForceISAF)の6月の月間死者数が100人に達し、9年におよぶ駐留活動の中で最悪の月となった。

 旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)との戦闘による、外国軍兵士の死者数増加は、アフガニスタン駐留米軍のスタンリー・マクリスタル(Stanley McChrystal)前司令官の更迭などと相まって、戦争の進展に対する懸念を高める結果となっている。

 7月4日からマクリスタル氏の後任となる米中央軍のデービッド・ペトレアス(David Petraeus)司令官は、米議会上院で開かれた指名承認のための公聴会で、今年はへルマンド(Helmand)州など「複数の地域で成果」があり、進展の兆しが見えるとしながらも、「厳しい戦い」が待っているとの認識を示した。(c)AFP/Lynne O'Donnell