【6月21日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)で20日、爆発物を積んだ車2台による自爆攻撃が発生し、26人が死亡、53人が負傷した。

 治安当局によると、攻撃は政府系のイラク貿易銀行(Trade Bank of Iraq)のバグダッド支店をターゲットにしたもの。2台の車は同銀行が面するスンニ派アラブ人が多くを占める地区、マンスール(Mansur)の大通りを運転中、同時に爆発。この大通りはイラク西部と政府機関や大使館などが立ち並ぶグリーンゾーン(Green Zone)を結んでいる。車はそれぞれ硝酸アンモニウム80キロを積載していたという。

 バグダッドでは前週、イラク中央銀行(Central Bank of Iraq)で自爆攻撃が発生し、18人が死亡したばかり。連邦議会選挙から3か月以上もの政治空白が続くなか、武力攻撃が再び活発化する懸念が浮き彫りとなった。

 米・イラク当局は、新政権発足を目指した連立協議が長引けば反政府勢力に情勢不安定化の機会を与えることになり、武力攻撃が急増する危険があると警告していた。(c)AFP/Salam Faraj