【6月14日 AFP】イスラエルは13日、同国軍がパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への支援船を急襲し、トルコ人活動家ら9人が死亡した事件をめぐり、外国人オブザーバー2人を含む独立調査委員会を設置すると発表した。

 イスラエルは国際調査団による調査を拒否。今回発表した委員会では、元最高裁判事のヤーコブ・ティルケル(Yaakov Tirkel)氏が委員長を務めるほか、調査の信用性を高めるため、アイルランドのノーベル平和賞受賞者デービッド・トリンブル(David Trimble)氏と元カナダ軍法務総監のケン・ワトキン(Ken Watkin)氏をオブザーバーとして迎える。

 ただ、両オブザーバーには調査の手続きや結論についての投票権はなく、国家の安全保障や外交関係に重大な損害をもたらしうると判断された書類や情報へのアクセスもできない。

 米国は今回の発表を「重要な前進」と歓迎した一方で、調査の迅速な実施を求めた。(c)AFP/Gavin Rabinowitz