【5月19日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)郊外にあるバグラム(Bagram)米空軍基地が19日未明、ロケット弾や手榴弾で武装した旧支配勢力タリバン(Taliban)のグループに襲撃され、数時間にわたる衝突でタリバン側の戦闘員11人が死亡、兵士9人が負傷した。

 前日にはカブール市内で自動車爆弾による自爆攻撃が発生し、米軍兵士5人、カナダ軍大佐1人、アフガニスタン人12人が死亡したばかりだった。

 バグラム基地襲撃についてタリバンは犯行声明で、自爆要員として20人が加わったと発表した。ただしタリバンは誇張して発表する傾向があり、自爆した者がいたかどうかは確認されていない。
 
 バグラムの広報担当官、バージニア・マッケイブ(Virginia McCabe)少佐によると攻撃は「非常に散発的で」、武装グループは広大な基地の深部まで進入することはできなかった。戦闘員らが自爆用のベストを着用していたか否かについては言及しなかった。

 同基地はカブールの北約50キロに位置し、主に米軍が運用している。米軍主導でアフガニスタンに駐留する北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganisationNATO)軍にとって最大の拠点であり、現在13万人が展開するNATO軍にとってアフガニスタンと他国を結ぶ空路の要でもある。対タリバン作戦強化のため、NATO軍は8月までに15万人に増員される予定となっている。(c)AFP/Sardar Ahmad