【2月4日 AFP】パキスタン北西辺境州ローワーディール(Lower Dir)地区で3日、女子校の開校式に向かっていた車列を狙った路肩爆弾による攻撃があり、米兵3人や子どもを含む8人が死亡した。この攻撃について、反政府部族勢力「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)」が犯行声明を出した。

 米大使館によると、米兵は現地治安部隊の訓練にあたっていたという。この日はイスラム武装勢力による攻撃から再建された女子校の開校式に、パキスタン軍兵士や報道関係者、地元当局者などとともに車列を作り向かっていたという。

 パキスタンで、路肩爆弾で米兵が死亡するのは今回が初めてと見られている。米大使館は、死亡した3人のほかに米兵2人が負傷したことを明らかにし、「卑劣なテロリストの爆弾攻撃」を非難した。パキスタンは、2007年7月以来、約3000人が死亡しており、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)などとの戦いの最前線と位置づけられている。

 犯行声明を出したTTPは、死亡した米国人は米民間軍事会社ブラックウオーター(Blackwater、現在の社名はXe)に所属していたと主張している。同社はイラクでの活動により世界的に悪名が高い。(c)AFP/Lehaz Al