【1月21日 AFP】イエメン軍は20日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装勢力「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian PeninsulaAQAP)」幹部Ayed al-Shabwani容疑者の自宅を空爆した。軍事筋が明らかにした。

 空爆が行われたのは、首都サヌア(Sanaa)東方のマーリブ(Maarib)州Erq Al-Shabwan村。現地部族関係者は、空爆があったことを認め、多数の死者が出たと語った。地元武装勢力は対空砲で応戦したという。

 空爆は朝から断続的に続き、Shabwani容疑者の自宅が破壊された。同容疑者について、イエメン政府は、前週の空爆で死亡したと発表している。

 軍当局者によると、空爆は、Shabwani容疑者の自宅に3回、イエメン政府が数十人のアルカイダメンバーのために同容疑者が隠れ家を設けたと見ているオレンジ畑に1回行われたという。

 イエメン政府は15日、北部サーダ(Saada)州でAQAP幹部の車列を標的とした空爆を行い、Shabwani容疑者を含む6人を殺害したと発表している。AQAP側は、数名が負傷したものの、死者は出ていないとしている。

 イエメン政府による武装勢力への一連の攻勢について、米政府高官は、イエメン政府が武装勢力に対して断固たる姿勢に転換したと認めている。

 イエメン政府は、AQAPが前月25日の米航空機爆破未遂事件に犯行声明を出して以来、同組織の取り締まりを強化するよう米国から強く求められていた。(c)AFP/Hammoud Mounassar