【1月19日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)中心部で18日、旧支配勢力タリバン(Taliban)が政府施設や市場などを標的にした自爆や銃などによる攻撃を行った。治安当局との激しい銃撃戦となり、モハマド・ハニフ・アトマール(Mohammad Hanif Atmar)内務相によると、少なくとも子ども1人を含む5人が死亡、71人が負傷した。タリバン側も7人が死亡したという。

 襲撃されたのはショッピングセンター2か所と映画館1館、市内唯一の5つ星ホテルで、重武装した戦闘員は付近の政府施設を狙ったものと思われる複数の自爆攻撃も行った。

 大統領府では、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)政権の一部閣僚の就任宣誓式が行われていた。カルザイ政権は閣僚名簿が否決されるなどで、同大統領が前年11月に再選されて以来、政権発足は遅れに遅れている。

 今回の攻撃は、タリバンが政府施設を攻撃し26人が死亡した2009年2月の攻撃以来、カブール市内で発生した攻撃のうち最大規模のものとなった。

 カルザイ大統領は攻撃発生から3時間後に、「鎮圧」宣言を出している。(c)AFP/Sardar Ahmad