【12月31日 AFP】(一部更新、写真追加)アフガニスタン東部ホースト(Khost)州で30日、駐留外国軍の基地を狙った自爆攻撃があり、米国人8人が死亡した。

■CIA職員が死亡か

 米国防省などによると、軍基地内の運動室に忍び込んだ男が爆薬を仕込んだベストを爆破させた。北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganisationNATO)は、死傷者に兵士は含まれていないとしている。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は、死傷者の大部分は同基地に勤務する中央情報局(Central Intelligence AgencyCIA)関係者である可能性があると報じた。同紙によると、米国がアフガニスタンでの攻撃を開始した2001年から今回の攻撃の前までに同国で死亡したCIA職員は4人だった。1度の攻撃でそれまでの合計を大きく超える死者が出たことになる。

■カンダハルでは女性ジャーナリストも犠牲に

 一方、アフガン駐留カナダ軍のダニエル・メナード(Daniel Menard)司令官は30日、南部カンダハル(Kandahar)州で29日、市内をパトロールしていたカナダ軍の装甲車が道路脇に仕掛けられた爆弾で攻撃され、カナダの兵士4人と女性ジャーナリスト1人が死亡、1人が負傷したことを明らかにした。負傷者は軍人ではないという。

 アフガニスタンにおけるカナダ兵の犠牲者は138人となった。カナダはカンダハルなどに約2800人を派兵しているが、2011年までに撤収する予定になっている。

 公営のカナダ放送協会(CBC)は、死亡したジャーナリストは加紙カルガリー・ヘラルド(Calgary Herald)の、ミシェル・ラング(Michelle Lang)記者だったと報じた。

■タリバンが犯行声明

 ホースト、カンダハル両州ともにイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)の勢力が強い地域。タリバンの報道官は31日、AFPに電話でホースト州の攻撃は自分たちが行ったもので、CIA職員ら米国人16人を殺害したと述べた。(c)AFP/Lynne O'Donnell