【10月25日 AFP】イスラエルのエルサレム(Jerusalem)旧市街にある寺院、アルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)周辺で25日、イスラエル警察とパレスチナ人による衝突が発生した。

 パレスチナ人らは旧市街内の建物の屋上などから投石し、またごみに火をつけたため、同市街の狭くて古い路地には煙が充満した。イスラエル警察側はバリケードを設置し、音響手榴弾を使って群集を追い散らそうとした。

 またイスラエル警察は2回、パレスチナ人側の抗議行動の参加者がモスクの巡礼者に投石した際、モスクの敷地内に進入した。
 
 公共ラジオによると、1回目は警官隊が進入するといっせいに、パレスチナの子どもたちによる投石の的となり、またパレスチナ人たちがまいた油に足を取られた。

 イスラエル警察のミッキー・ローゼンフェルド(Micky Rosenfeld)広報官によると、この衝突でパレスチナ自治政府の元エルサレム担当大臣だったハテム・アブデル・カディール(Hatem Abdel Qader)氏が「暴力扇動」の容疑で拘束されたほか、15人が逮捕された。

 アルアクサ・モスクでの最近の抗議行動の前線となっているイスラエル国内に住むパレスチナ人による団体、「イスラエル・アラブ・イスラム運動(Israeli Arab Islamic Movement)」のカマル・ハティーブ(Kamal Khatib)広報担当は、「警察はいつも巡礼者が投石をしたので攻撃したと言い訳をするが、自分たちの罪を正当化したいだけだ」と警察側に非があると批判した。(c)AFP/Ahmad Gharabli