【9月14日 AFP】(一部更新、写真追加)国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のメディア部門アルサハブ(as-Sahab)は13日、アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者による「Message to the American People(米国民に告ぐ)」と題した新たな音声声明を公開した。米テロ情報収集企業インテルセンター(IntelCenter)が同日、明らかにした。

■「ホワイトハウスを解放せよ」と主張

 公開されたのはビンラディン容疑者の静止映像に音声をのせたビデオ。インテルセンターによると、同容疑者は声明のなかで、「数々の不正義」の中でも、米国のイスラエル支援が9.11米同時多発テロを実行する動機となったと述べた。

 また、イラクやアフガニスタンでの戦闘について、米政府内の親イスラエル派や利権企業ロビー団体が扇動しているものだと指摘。「状況を深く考察すれば、あなたがた(米国民)もホワイトハウスが利権団体に占領されていることに気付くはずだ。ブッシュ(前米大統領)が主張したようにイラクを解放するために戦うより、ホワイトハウスこそ解放されるべきだ」と主張している。

 その上で、米国民に対し、イラクやアフガニスタンでの戦闘やイスラエル支援を止めるよう米政府に圧力をかけることを求め、ネオコンが主導する「観念論的テロリズム」に屈するなと呼びかけた。

■イラク・アフガン撤退なくば「消耗戦」

 さらに、戦闘が止まなければ、「かつてソビエト連邦を崩壊に追い込んだように、あらゆる手段を用いて、あなた方(米国民)に対し消耗戦を続ける」と宣告している。

 インテルセンターによると、ビンラディン容疑者は毎年9月または10月に、米国民に向けた同様の声明を公開している。

 ビンラディン容疑者による音声声明の中で直近のものは、6月3日に発表された、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がイスラム世界に対して行った演説をあざ笑い、今後数十年にわたる紛争の継続を警告したもの。(c)AFP