【8月26日 AFP】(一部更新)アフガニスタン南部のカンダハル(Kandahar )で25日、自動車に積まれた爆弾が爆発し少なくとも40人が死亡、65人以上が負傷した。警察が発表した。

 現場は、日本の建設会社や多数の外国人が出入りするゲストハウス、カンダハル地区の諜報機関の本部の近くの道路。通常は交通量が多い場所だが、ラマダン(断食月)中で自宅で食事をとる人が多かったため、普段ほど混雑してはいなかった。多数の住宅が激しく損傷し、大勢ががれきの下敷きになった。地元住民らは大きな爆発音が聞こえ、地震のような揺れを感じたと語った。

 ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領の弟でカンダハル州議会議長のアフメド・ワリ・カルザイ(Ahmad Wali Karzai)氏の自宅は現場から1キロも離れていないところにある。ワリ・カルザイ氏は麻薬取引に関与しているとして欧米諸国のメディアから非難されている人物でもある。

 ワリ・カルザイ氏は、爆発は爆弾を積んだタンクローリーかトラックによるもので、日本の建設会社を標的にしていたと語った。

「爆発時日本人はいなかったが、アフガニスタン人とパキスタン人が建物のなかにいたかもしれない。ドアと窓は吹き飛ばされ、ガラスの破片は半径1キロの範囲に飛び散り、多数の重傷者が出た」(ワリ・カルザイ氏)

 警察は、爆発はトラックによるもので、攻撃の標的は分かっていないとしている。またある警察幹部は自爆攻撃だったと語った。警察はこの爆発による死者は40ないし41人だとしている。
 
 今回の爆発はアフガニスタンで起きたものとしては、2008年7月7日に首都カブール(Kabul)のインド大使館に爆弾を積んだ車両が突入し、高位の外交官2人を含む60人以上が死亡した爆破事件以降、最大のものになった。

 カンダハルは同国南部最大の都市で、反政府武装勢力タリバン(Taliban)が、主に欧米諸国から派遣された軍部隊と戦闘を繰り広げている。(c)AFP/Hameed Zalmai

【関連記事】アフガン印大使館で自爆攻撃、40人以上死亡(2008年7月7日)