【8月6日 AFP】広島は6日、64回目の「原爆の日」を迎え、爆心地近くの平和記念公園では市主催の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。

 式典には被爆者、遺族のほか麻生太郎(Taro Aso)首相や50か国以上の代表ら約5万人が参列。原爆が投下された午前8時15分に全員が黙とうをささげた。

 秋葉忠利(Tadatoshi Akiba)市長は平和宣言で、「核なき世界」を提唱したバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領をたたえ、2020年までの核兵器の廃絶を訴えた。

 以下は、平和宣言全文からの抜粋だ。

「今年4月には米国のオバマ大統領がプラハ(Prague)で、『核兵器を使った唯一の国として』、『核兵器のない世界』実現のために努力する「道義的責任」があることを明言しました。核兵器の廃絶は、被爆者のみならず世界の大多数の市民並びに国々の声であり、その声にオバマ大統領が耳を傾けたことは、『廃絶されることにしか意味のない核兵器』の位置付けを確固たるものにしました」

「それに応えて私たちには、オバマ大統領を支持し、核兵器廃絶のために活動する責任があります。この点を強調するため、世界の多数派である私たち自身を『オバマジョリティー』と呼び、力を合せて2020年までに核兵器の廃絶を実現しようと世界に呼び掛けます」(c)AFP